そもそも社員研修って必要なの?


そもそも社員研修って必要?

「そもそも社員研修って必要?」
「やらなくても困らないかも」
「研修しなくても伸びている会社はたくさんあるのでは」

いま、この記事を読んでくれている方の多くは、私と同じ研修担当者かと思います。皆さんは、冒頭にあるように、「社員研修は必要?」なんて考えたことはありませんか?

研修担当としての葛藤

実は、私自身、何度もそう思ったことがあります。

社員研修って目に見えないところがネックなんですよね。

ただ、研修担当者として、「社員研修って必要ないかも」といった考えに少しでも襲われると、説得力もなくなるし、仕事そのものも楽しくなくなってくるんですよね。

コンサルタントAさんへの相談

という訳で、この悶々とした気持ちを、ある研修会社コンサルタントのAさんにぶつけてみたのです。

すると、

Aさんが言うには、

「ケイコさんは良い所に気が付かれましたね。
実は、たいていの研修担当は、
『前任者から引き継いだから』
『研修と昇格がシステムになっているから』
『トップが教育の意識が強いから』

といった感覚がほとんどで、

ケイコさんのように

『何のためにやるのか』
『必要ないのでは』
というように、根本的なところまで掘り下げて、腑に落とすことをしていないんです。

主催である担当者が、「社員研修の意味」をきちんと理解していなければ、社員さんも納得して参加できないということになります。

ところで、教育については、どう思いますか?」

「教育とは何か」と問われて

突然の質問に、私は言葉に詰まってしまいました。お恥ずかしいことに、何も答えられずです。汗。

Aさんは続けました。

「教育って、人を育てることですから、とても大切なことです。

豊かな国は、子供たちは学校に行きます。男女差別のある国は、女性は学校に行かせてもらえません。昔の日本もそうでした。裕福なお子さんや、武士のお子さんしか教育を受けさせてもらえませんでした。教育を受けることができるというのは、恵まれていることなのです。社員教育も同じです。うちの社員には、研修なんて必要ないという社長さんがいたらどうでしょうか。」

そこで私はハッとしました。
「教育を受けられるのは“特権”なんだ」と。

研修は会社の未来を支える土台作り

Aさんはさらにこう言いました。

「研修は単なるイベントではなく、社員一人ひとりの可能性を伸ばし、会社の未来を支える土台作りです。だから提供する側である私たちがまず、その意味を腹落ちさせることが必要なんですよ。」

その言葉を聞いて、私の中のモヤモヤはだいぶ晴れました。